2007年4月17日 (火)

専大北上高校野球部の解散、本当の問題は何か

プロ野球の西武からお金を貰っていた部員がいたことや特待生制度が問題となり専大北上高校の野球部が解散を決めました。特待生制度というのは野球の上手い生徒の入学金や授業料を免除する制度です。特待生制度などどこでもやっていると思うのですが、どうなんでしょうね。朝日新聞は「特待生制度を考えよう」という見出しで社説に取り上げています。

社説は「ドラフト制度をねじ曲げる裏金をプロ球団から貰うのは論外だ。」しかし「特待生制度をすべて悪と決めつけられるだろうか」として、「学校からすれば、勉強やスポーツに秀でた生徒を集めることで独自色を出し、知名度を上げたい。生徒からすれば、勉強の成績や得意な競技で授業料などを免除してもらえれば、家庭の負担が減る。そうしたことを全く否定する事はできまい。」と言います。僕も特待生制度がすべて悪いとは思いません。しかし、今の高校野球は異常だと思います。甲子園に出場することがすべてになっています。それこそ根本の問題ではないでしょうか。

社説ではなぜ高校野球にこんな不祥事(プロ球団からの金銭供与)が起きるのかという根本的な問題が論じられていません。高校野球は甲子園を頂点として高校生のスポーツとしては異常な人気があります。人気があること自体は悪いことではありません。しかし、この異常なフィーバーぶりは、自然の現象ではないと思います。これは朝日新聞やNHKなどのマスコミによって作り上げられた人気という側面が大きいと思います。その結果、子供たちや親や学校も甲子園に出るためなら、何でもありになっています。高校時代からすでにスター選手ができあがっています。生徒も親も学校もスター選手であればプロ球団から金銭供与があっても当然という感覚ではないでしょうか。

問題は朝日新聞やNHKなどの異常な報道にあるのです。地区予選からNHKラジオやテレビで中継したり、新聞も他の高校スポーツに比べはるかに大きな紙面を使って報道する姿勢は改めなくてはなりません。あくまで高校野球も高校生のスポーツの一つなのですから、節度ある報道が必要です。朝日新聞の社説はこのような視点が全くありません。自分たちの責任は棚に上げて、特待生制度に問題をすり替えています。

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2007年4月 8日 (日)

谷亮子選手の世界選手権代表はおかしい

 柔道の体重別日本選手権で谷亮子さんが48k級で準優勝しました。子どもを産んだ後の最初の大会で準優勝するなんて凄いと思います。並大抵の努力ではないと思います。しかし、準優勝で世界選手権代表に選ばれた事は納得できません。優勝した福見選手が代表に選ばれて当然でしょう。選考委員会は過去の実績を考慮したといっていますが、福見選手は納得いかないと思います。勝負の世界はもっとフェアであるべきだと思います。このような曖昧な選考が柔道界を駄目にするのではないでしょうか。若い力を育てるつもりなら、谷亮子選手の世界選手権代表は間違った選考です。

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2006年7月10日 (月)

ジダンは最優秀選手賞を辞退すべきです。

Wカップサッカーも終わりました。朝5時半頃、ラジオを聞いていました。今日のニュースでフランスのジダンが最優秀選手になったことを聞いて驚きました。ジダンは、頭突きでレッドカードをもらい、退陣しました。実況中継は見ていませんが、ニュースで見ました。どんな理由があるのか分かりませんが、あの頭突きはレッドカードが当たり前です。今回のワールドカップでジダンがどんなにすばらしいプレーをしたか知りませんが、最優秀選手に選ばれるなんてありえないと思います。どんなすばらしい活躍をしたとしても、決勝戦でレッドカードをもらった選手が最優秀選手なんて馬鹿馬鹿しいですよね。

 W杯カップサッカーも金と権力に汚れていることは、周知の事実ですが、少なくともサッカーが大好きな純真無垢なファンがいることを忘れて欲しくないですね。オリンピックもW杯サッカーも裏は汚い世界であると思いますが、純真な気持ちで応援している子どもたちの期待を裏切らないで欲しいと思います。

 言うまでもないと思いますが、僕はジダンやフランスやサッカーが嫌いで、けちをつけているのではありません。特に世界中の子どもたちが熱中しているから、もっと純粋な大会であって欲しいと思います。今からでも遅くない、ジダン自身が受賞を辞退すべきです。

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