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2007年5月15日 (火)

中村哲さんの講演会に行きました。

大分大学で開催されたペシャワール会の中村哲代表の講演会に参加しました。アフガニスタンは日本の戦国時代と同じ状況で、日本のように中央集権の国家としての体をなしていないそうです。国のほとんどは山岳地帯でそれぞれの部族が点々と山間で暮らしているそうです。国民は自給自足的農業で暮らしており、その農業が近年の干ばつで壊滅的打撃を受けています。中村さん達は医療活動と共に、住民のために井戸を掘り、灌漑の水路を造っています。ほとんど、人海戦術で日本の伝統的な土木技術である蛇籠(金網に石を詰めて構造物とする方法)が大変役に立つそうです。この干ばつは山岳地帯の雪が年々少なくなっているのが原因のようですが、それも地球温暖化の影響ではないかと中村さんは話していました。アフガニスタンといえば9・11の後、オサマビンラディンを支援しているという理由で、アメリカが空爆をしました。当時、干ばつでアフガニスタンでは食糧不足で大変な状況だったそうです。そんなアフガニスタン国民の頭上に大量の爆弾を浴びせた事に激しい憤りを感じたそうです。また、日本で空爆の様子がテレビゲームのようにテレビに映し出されていた事について、今でも思い出すだけで憤りを禁じ得ない様子でした。

中村さんがアフガニスタンで活動を始めて20年以上になりますが、その間日本人に対するアフガニスタン人の印象は大変友好的だったそうです。ところが最近その友好的感情は180度変化したそうです。日本人は強い者に対してはペコペコとご機嫌を取り、弱い者には冷たいという印象を持つようになったと言うことです。これと同じ事はかつてイラクで活動していたフォトジャーナリストの豊田直巳さんからも聞きました。日本に来るイラクのマリキ首相やアフガニスタンのカルザイ大統領は日本の協力に感謝するというコメントを出していますが、実際の国民の感情は中村哲さんや豊田直巳さんの言うとおりであると思います。中村さん達が必死で住民の命を救おうとしても、一方で無差別の爆撃によって罪のない住民を殺戮するアメリカを日本政府が応援しているにですから、やりきれません。

中村さんのような行動をとれる日本人はほんの一握りです。僕も何にもできませんが、せめて平和憲法を守るために頑張らねばと思いました。日本人が彼らに銃を向けるような事態は絶対に許す事はできません。

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