鶏飼いが見た鳥インフルエンザ
宮崎県でまた鳥インフルエンザが発生しました。東国原新知事も大変ですね。鳥インフルエンザは渡り鳥がウイルスを運んで来るというのが、専門家の見解のようです。したがって感染を防ぐには渡り鳥に鶏を接触させないこと、消毒を徹底することという対策が出てきます。ところが、今発生している養鶏業者は結構大きくて、立派な設備の鶏舎のようです。鳥インフルエンザの原因が渡り鳥なのかどうかも問題ですが、ウィンドレス鶏舎に象徴される人工的な無菌設備を目指すことで本当に感染が防げるのか疑問です。
僕は四方金網で囲った解放鶏舎で少端数の鶏を平飼いしています。鶏は今の時期は厳しい寒さの中ですが、元気に地面を走り回っています。僕は学者でもないし、データもありません。しかし、今の鳥インフルエンザに関する、政府や新聞の対応には疑問を感じます。僕は鳥インフルエンザのウイルスは環境破壊が原因だと思います。以前読んだ本の中にウイルスは本来、原生林の中で生息していたと書かれていました。その原生林を伐採しウイルスを追い出したのは他ならぬ人間だと思います。
ウイルスは抗生物質も効かないと言います。ウイルスに対抗するために必要なのは、免疫力すなわち生命力なのだと思います。簡単に言えば健康であれば、ウイルスも恐くないということです。
再び鳥インフルエンザに話を戻すと、どんなに近代的、衛生的な鶏舎でも、その中で飼われている鶏が元気かということが問題です。身動きもできない狭いケージで一日中卵を産み続ける鶏はストレスの塊です。元気な訳がありません。ブロイラーも同じです。ケージに入っていませんが超過密で、より早く大きくするための品種改良で不自然な鶏に人工的に変えられています。
鳥インフルエンザを問題にするとき、鶏の不自然な飼い方がまったく問題にされないことが不思議です。おそらく、国内の養鶏業者の99%以上がケージ飼いであり、この問題に言及することはタブーということでしょう。
| 固定リンク | コメント (3) | トラックバック (54)
最近のコメント