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2006年10月29日 (日)

教育基本法を改悪する目的

子どもたちのいじめによると思われる自殺が続発しています。悲しいことです。小学生や中学生が自殺する社会なんて容認できません。しかし、その原因を取り除くことは容易ではありません。いじめは悪いことだと子どもたちにどんなに言い聞かせても簡単に問題が解決するとは思えません。いじめは以前から問題になり、子どもたちもいじめは悪いことだという言葉は何度も聞いているはずです。それでもいじめが無くならないのは大人社会に問題があるからです。子どもたちは親や教師を通して大人社会を観ています。今の社会は弱肉強食のいじめ社会です。その証拠に年間3万人もの国民が自殺しています。

おそらく安倍首相は責任を教育に転嫁し、教育基本法「改正」を正当化するでしょう。しかし、問題は格差社会の進行にあると思います。子どもたちにとって厳しい格差社会の現実は、大きなストレスとなっています。今の社会の問題は憲法や教育基本法の精神を無視して、人権や思想の自由を制限する方向に社会が進んでいることです。

今、教育基本法の「改正」が国会で審議されています。朝日新聞のアンケートでも教育基本法改正に賛成の世論は過半数を超えているようですが、国民の何割が教育基本法の条文を読んだことがあるのでしょうか。僕も教育基本法が話題になって、初めて条文を読みましたが、改正の必要性などまったくないと思いました。それどころか、その理念に感動しました。こんなすばらしい教育基本法が守られていないことこそ問題だと思いました。アンケート調査では今国会にこだわらずじっくり議論すべきという意見が7割を超えていたと思います。与党は十分議論したから今国会で決めると言いますが、国民はその内容をまだ十分理解していません。

教育基本法の与党案は明らかに国家への忠誠心を求めています。最終的には憲法を改正して戦争のできる国を目指しています。しかし、個人の権利や思想の自由を謳った今の教育基本法の下での教育では、喜んで戦場に行く国民をつくることはできません。

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2006年10月26日 (木)

下村官房副長官の発言

  確かに安倍総理の発言は就任前に比べると軌道修正され、国民も何となく安心感を抱いているようです。しかし、安倍総理は憲法や教育基本法の「改正」を最優先に考えており、そのための軌道修正だと思います。歴史認識等で極論を封印し、超タカ派の顔を隠しながら意識的に大衆受けする発言をして、教育基本法や憲法を改悪するのが目的だと思います。

 安倍総理は河野談話を踏襲すると発言しましたが、下村官房副長官が従軍慰安婦に関する河野談話を見直したほうがよいのではないかという発言をしました。下村官房副長官は安倍総理の側近の1人で、官房副長官という要職に抜擢されました。歴史認識についてかなり軌道修正した安倍総理ですが、側近の官僚からこのような発言があることで、メッキが少しづつはがれてくると思います。

 安倍政権の天王山は来年の参議院選です。ここで勝てば日本は憲法改悪、さらに徴兵制へと進む可能性があると思います。安倍政権が来年の参議院選まで国民の高い支持率を保ち続けることができるかどうかです。中川政調会長や下村官房副長官などの発言は、個人的な見解などという軽いものではないことは明らかです。しかし、マスメディアが相変わらず権力を擁護する状況では、安倍政権の本質を国民が知り得るのかどうか心配です。

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2006年10月22日 (日)

「人らしく」生きたいよね

僕は「大分県国鉄闘争に連帯する会」の世話人をしています。世話人といっても何の役にも立たないのですが、僕自身が学ぶことは多いといえます。労働運動や政治については無知な百姓の僕が世話人などして良いのかという思いはありますが、結局どんなに複雑で難しい問題でも、人としてどう考えるかということだと思います。もちろん過去の経緯を知らずに判断できませんが、すべてを知ることは無理です。僕には相手が本当に人間として信用できるかどうかが問題です。僕が世話人を引き受けたのは、当事者やその当事者を支える人たちが信頼できると思ったからです。

国鉄闘争は20年近くの闘争の歴史があり、僕のようにこの問題に無関心だった人間には複雑怪奇な権力闘争のように思えますが、そのドロドロした闘いの中にも、人として当然の主張をする人たちの闘いがあります。僕のような素人でも、どちらが「人らしく」闘っているか分かります。しかし、残念なことですが「人らしく」闘う彼らの主張は、国や労働組合や革新と言われる政党も含めて圧倒的な力によって踏みにじられてきました。しかし、彼らは少数派にならざるを得ないことも恐れず闘いを臨み、東京地裁で一部勝訴を勝ち取りました。闘いは東京高裁へと移りました。今後どのような展開になるのか、さらに厳しい状況が予想されます。

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2006年10月21日 (土)

「蟻の兵隊」 

 「蟻の兵隊」の試写会にいきました。

終戦当時、中国の山西省にいた陸軍第1軍の将兵59000人のうち約2600人が、ポツダム宣言に違反して武装解除を受けることなく中国国民党系の軍閥に合流。戦後なお4年間共産党軍と戦い約550人が戦死、700人以上が捕虜となった。元残留兵らは、当時戦犯だった軍司令官が責任追及の恐れから軍閥と密約を取り交わし「祖国復興」を名目に残留を画策したと主張。一方、国は「自らの意思で残り、勝手に戦争を続けた」とみなし、元残留兵らが求める戦後補償を拒みつづけてきた。2005年、元残留兵らは軍人恩給の支給を求めて最高裁に上告した。(パンフレットより)

また一つ、戦争の悲惨さが明らかになったという思いです。国は残留兵の戦後補償を拒み続けています。戦争の実態について、まだまだ知らないことがたくさんあると思いました。「もはや戦後ではない」と言われた事もありましたが、戦争について僕たちはどれほど知っているのか、そしてきちんと清算してきたのかという思いがふつふつと沸いてきました。麻生外相や中川政調会長は北朝鮮の核実験問題に乗じて、核保有も議論すべきだという馬鹿な発言をしていますが、彼らには戦争で犠牲になる庶民の気持ちなど分かるはずはないと改めて思いました。

戦争の悲惨さは、心優しい普通の人間が人殺しを平気で行う状況を作り出すことです。戦場では人間は悪魔になるようです。今は偉そうなことを言えても、戦争になれば僕自身まったく自信がありません。だから、そのような状況にならないように声を上げて行きたいと思います。

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2006年10月16日 (月)

共生

夕方、狸が家の近くにいました。数メートルの距離で、目と目が合いましたが、逃げもしないでずっと見つめあいました。狸は愛嬌があり、憎めない動物です。過疎化で人が少なくなったのが原因なのか、猪や狸が頻繁に家の近くに現れます。 猪の被害は甚大ですが、彼らにも生きる権利はあるのですから、何とか折り合いをつけながら共生していく以外に方法はないと思います。

人間社会も同じだ思います。お互いに利害がぶつかる場合でも、折り合いをつけて、そこそこに仲良くやっていく以外に方法はないのです。さらに言えば、国と国の関係も同じです。利害が相反するのは当然です。しかし、国際社会の平和を維持していくためには、共生する以外に方法はないと思います。

北朝鮮の核実験を認めているわけではありません。しかし、今の状況は日本政府や国民が冷静に判断しているとは思えません。国連の制裁決議以上の追加的制裁など何の意味があるのでしょうか。北朝鮮も数千万の国民が生活しています。少なくとも彼らの生活は、保障されるべきです。Dscn1017_1

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2006年10月15日 (日)

北朝鮮への制裁決議

北朝鮮への制裁決議が国連で採択されました。決議の中で、最も問題になったのは「貨物の検査」です。中国がこの項目に難色を示したため、やるかやらないかは各国の自由ということになりました。この条項に対してアメリカやオーストラリアは積極的ですが、中国は行わないと明言しました。さて、日本はどうするのでしょうか?「貨物の検査」というのは国の主権を侵害する行為で、戦闘行為の一部とみなされるそうです。日本憲法では認められない行為です。しかし、政府は周辺事態と認められればアメリカに対して後方支援を行えるという解釈で、なんとかアメリカの後方支援という形でかかわりたいと思っているようです。さらに麻生外務大臣は新たな法整備も必要という見解を示しました。国連の制裁決議に加えて日本独自の制裁も行うと安倍総理は言います。悪い奴は徹底的に懲らしめよと言わんばかりの日本政府の対応が本当に正しい選択なのか疑問です。

北朝鮮がピョンヤン宣言や6カ国協議での約束を破って核実験を行ったことは許せない行為です。しかし、厳しい制裁措置が事態を改善するとは限りません。北朝鮮の声明を見れば、北朝鮮が何を目的にこのような暴挙を行うのかがわかります。もちろん、北朝鮮の主張を容認できるわけではありませんが、相手が何を考え何を求めているのかを冷静に分析し、平和的な外交交渉で問題の解決を図るのが、憲法9条の精神ではないでしょうか。

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2006年10月13日 (金)

田舎暮らしその4

今日は午後から稲刈りをしました。今年は忙しくて除草が間に合わず、草だらけでした。何度かコンバインに草が詰まりそうになりました。もっと真剣に草取りをしておけばよかったと思いました。妻が手招きをするので機械を止めて行くと、マムシがいました。昨年はマムシがいるのを気付かずに冷や汗をかきましたが、今年はマムシがいるかもしれないと気をつけて作業していたので、事前に気付くことができました。例年、一般の農家よりかなり収量が少ないのですが、今年は天候不順と除草をサボったので反収は4俵以下になると思います。10俵以上取る農家もいます。僕にとっては神様見たいな人です。せめて7俵取ってみたいと思います。

頭にくるのは、こんなに収量の少ない僕の田んぼを猪が荒らしていたことです。稲が実る前は田んぼの周りを掘ってミミズを食べていたようですが、稲が実ると田んぼに入って、籾を食べていました。猪が入った田んぼは稲がなぎ倒されて、悲惨な状態です。反収4俵の僕の田んぼより10俵の田んぼの方が、効率よく餌を得られると思うのですが・・・・。

明日も残りの稲刈りをするつもりです。稲刈りが終わったら、紅葉を観にいきたいと思います。新米を食べるのが楽しみです。

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2006年10月12日 (木)

北朝鮮への制裁に反対

北朝鮮への制裁決議が決まりそうです。僕は基本的に制裁に反対です。アメリカの元法務長官のラムゼー・クラーク氏は著書「湾岸戦争」のなかで「イラクへの制裁は、その国民の全員を飢餓、栄養失調、病疫、死の恐怖に陥れている。」と述べています。また、数年前、イラクの子どもたちの支援をしている女性(名前を忘れてしまいました)の話を聞いたことがありますが、その講演で食糧や医薬品の不足で多くの子どもたちが命を落としている実態を知りました。武力行使に対しては多くの人が反対しますが、経済制裁は平和的手段と思っている人も多いと思います。しかし、経済制裁の実態はラムゼー・クラーク氏が指摘するように、非人間的であり武力行使以上の被害を与える可能性があります。もし、制裁決議を採択するにしても、人道的な配慮は十分なされるべきです。

北朝鮮の核実験には憤りを禁じえません。しかし、制裁によって苦しめられるのは罪のない北朝鮮の国民です。北朝鮮はすでにメッセージを出しています。すなわち、話合いの余地はあるということです。北朝鮮が求めているアメリカとの2国間協議もやるべきだと思います。

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2006年10月11日 (水)

北朝鮮への制裁だけで解決するのでしょうか

北朝鮮の核実験は許しがたい行為です。それにしても今の騒ぎは異常だと思います。世界がアメリカのダブルスタンダードに踊らされていると思います。北朝鮮という国が非民主的国家であり、何をやらかすか分からないという不安はあります。しかし、事実だけ見れば、核実験を行った(まだ?のようですが)というだけです。その核を実際に使うつもりがあるとは思えませんし、使うつもりでもまだまだ時間がかかるといわれています。少なくとも、差し迫った問題ではありません。しかも、北朝鮮の要求は明らかです。北朝鮮は過去60年アメリカの脅威にさらされてきたため、その対抗措置として核実験に踏み切ったと主張しています。そのうえで、アメリカとの2国間協議を求めています。2国間協議を行うか否かはアメリカが決めることですが、アメリカの脅威という北朝鮮の主張は理解できます。アメリカは常にダブルスタンダードの外交を行ってきました。親アメリカか反アメリカでは大きな違いです。具体的に言えば、イラクに対しては大量破壊兵器の疑惑(実際はなかった)だけで、無差別殺戮を行いましたが、イスラエルは核兵器の保有が確実視されているにもかかわらず、何の制裁措置もありません。イスラエルは民主的な国で核を保有しても問題ないのでしょうか。僕にはとてもそのように思えません。イスラエルより問題なのが、アメリカであることは言うまでもないことです。アメリカは核実験禁止条約に批准しないで、小型核兵器の開発を公言しています。何故、アメリカに対して国際社会は非難しないのでしょうか。

北朝鮮も今回の核実験で孤立することは十分承知していると思います。すでに北朝鮮は国際社会に対してメッセージを発しています。つまり、アメリカの脅威を取り除くために2国間協議を欲しているというメッセージです。まずは北朝鮮のメッセージを受け止めて、それから国際社会の対応を決めても遅くないと思うのですが・・・。

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2006年10月 9日 (月)

北朝鮮の核実験は冷静に対応すべきです

北朝鮮が核実験実施したようです。非常に残念です。このニュースを聞いて最初に思ったのは、大国による核独占が崩れたということです。国際社会があれほど自制を求めていたにもかかわらず、北朝鮮が核実験を強行したのは、国際社会における核の力を確信していたからだと思います。核兵器はどんな国でも保有する可能性があるということです。常任理事国などの大国が核を独占し他国の保有を認めないで、アメリカのように言うことを聞かなければ武力で脅すというやり方では、本当の解決にはならないでしょう。核が拡散すればより危機が高まることは間違いありません。しかし、一部の国に核保有を認め、核保有国が国際社会を牛耳る国連の現状では、核拡散を防ぐことは困難です。

核という悪魔の道具を手に入れた人類に残された唯一の道は力による平和ではなく、交渉による、お互いを尊重した国際社会の構築以外にないと思います。国際社会が抗議の声を上げることは当然だと思いますが、それだけでは何の解決にもならないと思います。100%北朝鮮が悪いのであらゆる制裁(武力行使も含めて)という発想は危険です。制裁が当然という世論が先行していますが、国連や関係国が冷静に交渉することが先決です。

核保有国は常任理事国5カ国以外にもインド、パキスタン、イスラエルなどが保有しています。北朝鮮が今回核実験を行ったとしても、今すぐ問題が起きるわけではありません。今日のニュースを見る限り、マスコミも国民もかなり興奮状態になっているようです。中国は北朝鮮の今回の核実験を厳しく非難しながらも、交渉による問題解決を模索しているようです。僕は中国の対応に期待します。

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2006年10月 8日 (日)

戦争屋に騙されるな

中秋の名月は過ぎましたが、庭に出ると東の空にまぶしいほど明るい月が輝いています。秋の夜の心地よい冷気と虫の声、田舎暮らしのよさを実感できる時です。僕の家は山の中の一軒屋とまではいきませんが、隣の家は直線で100M以上離れており、周りは山や田んぼばかりで自然に囲まれてた毎日です。今夜は月明かりで星は随分控え目に輝いています。新月の夜は満点の星空です。星の名前も知らない僕ですが、星空を眺めているだけで、おおらかな気持ちになります。世界中で同じ星空を眺めている人が何億、何十億といて、その人たちも星空をそれぞれの思いで眺めているのでしょう。

地球のあちらこちらで、ささやかな暮らしをしている人たちは自分たちの日々の暮らしが平穏であることを願っているはずです。よその国を攻撃することなど、考えも及ばないことです。僕も自分のささやかな暮らしを続けたい、ただそれだけです。だから、いかなる戦争にも反対します。戦争はささやかな暮らしをしている庶民には何の得にもなりません。戦争で得をするのは、自然や家族や仲間や友人よりもお金を優先する戦争屋です。彼らは決して危険な戦場には行かず、安全な場所で命令するだけです。そして、殺し合い憎しみ合うのは庶民です。顔を見たこともない、何の恨みもない者同士が殺し合いを無理強いされる、それが戦争です。僕は安倍政権は戦争屋政権だと思っています。

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2006年10月 7日 (土)

核保有国に対しても非難決議を!

北朝鮮の核実験の目的はアメリカとの2国間協議の開催と報道されています。僕は、何故北朝鮮が2国間協議にこだわるのか分かりません。6カ国協議では駄目なのでしょうか。

ところで核兵器を保有すると言うことは、国際社会で大変重要なことなんですね。今、常任理事国はすべて核兵器保有国であり、国連で特権的な権利を有しています。常任理事国の力の源は客観的に見れば、核保有ではないかと思います。国際社会で孤立状態にある北朝鮮が核を切り札に使う理由は、国際社会に対する核の影響力を知っているからだと思います。国際社会の非難にもかかわらずイスラエルがレバノンなどを攻撃できるのもアメリカの支援もありますが、核を保有していることが大きいと思います。核保有国は世界中に核が広がれば自分たちの特権が脅かされるので、何とか核の拡散を防ごうとしています。

もちろん僕もこれ以上核が広がることには反対です。北朝鮮の核実験は何としても阻止して欲しいと思います。しかし、核保有国が特権を持ち続ける限り、核の問題は解決しません。核保有国が特権を自ら放棄することはないでしょう。世界から核兵器を廃絶する声を国際社会が上げなくてはならないと思います。日本は経済大国であり、国連の負担金もアメリカに次いで大きいそうです。しかも、核兵器による被害を受けた唯一の国です。日本こそ核兵器廃絶のためにリーダーシップを取れる国です。日本政府は北朝鮮の核実験だけでなく、アメリカなどの核保有国に対して、核廃絶を訴えるべきです。国連は核保有国に対しても非難決議をして欲しいです。しかし今の国連では絶対できません。なぜなら、拒否権を持つ常任理事国すべてが核保有国だからです。常任理事国の特権をなくす事こそ、国連改革に最も重要な課題だと思います。

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2006年10月 6日 (金)

北朝鮮の核実験は冷静に説得すべきです

北朝鮮が核実験実施を示唆したことで、国連で制裁決議を巡って日米と中ロの間で綱引きが行われています。日米は「核実験が行われた場合、国連憲章に基づいて行動する」という決議案を提出しています。この制裁の内容については曖昧ですが、事態が悪化したとき武力行使まで視野に入れているとすれば大変です。おそらく、中ロの懸念は国連決議が北朝鮮を刺激して、更なる事態の悪化、その結果としての武力行使を恐れていると思います。国際社会の強いメッセージによって、北朝鮮の態度が軟化する可能性もあるかもしれませんが、その逆も十分考えられるのですから、ここは冷静慎重に説得べきです。

イラク戦争で明らかになりましたが、アメリカはいざとなれば国連を無視して単独行動も辞さない国です。しかし、イラク開戦の根拠に対して、アメリカ国民の多くがブッシュ政権を批判していることやこれ以上戦争をする余力がないことを考えれば、アメリカも今回は単独行動はできないと思います。

もし、安倍総理が目指す、「憲法改正」が行われ集団自衛権が認められれば、北朝鮮への武力行使も現実的になると思います。

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2006年10月 4日 (水)

田舎暮らしその3

今日は、いろんな生き物と出会いました。午後田んぼを見に行く途中で、足元から雉が飛び立ちました。メスでした。なぜか最近オスの雉に出会うことが少なくなりました。その帰りにマムシとヤマカガシを見ました。どちらも毒をもっていますが、ヤマカガシの毒は、奥歯にあるので噛まれても被害を受けることは少ないと言われています。しかし、毒は非常に強く命にかかわることもあります。マムシは一般的に知られています。マムシは動きが鈍く、人間が見つければ噛まれることはまずありませんが、知らずに草むらなどで出くわすと危険です。昨年、刈った稲株のすぐ横にマムシがトグロをまいていました。触らなくてよかったと、冷や汗が出ました。梅の枝にはメジロがいました。おそらく、虫をとっていたのでしょう。もう一種類、小鳥が群れていましたが、名前が分かりません。畑の周りは猪の荒らした後が残っていますが、昼間は出てきません。1昨年は子どもの猪が2頭、庭まで入ってきて大変でした。子どもといっても結構大きくて、かわいいけど少しこわかったです。

鶏を飼っているので、イタチやテンなどの被害は何度も経験しました。イタチは何匹も殺しました。野生動物を殺すことは、法にふれるのかもしれませんが、こちらも生活がかかっているので仕方ないことです。キツネを罠にかけたこともありますが、さすがに殺すことはできませんでした。テンは捕獲したことはありません。猿は妻が一度だけ見たそうですが、僕は見たことがありません。今、鶏舎の周りをうろついているのは猫です。家の周りで仕事をしていると、さまざまな動物に出会います。

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2006年10月 3日 (火)

安倍総理の国会答弁を聞きました

国会中継をラジオで聞きました。仕事をしながらなので、時々聞いていたという方が正確です。民主党だったと思いますが、イラク開戦の根拠について質問していました。アメリカの公的な調査委員会が正式に開戦の根拠となった大量破壊兵器はなかったと結論を発表したことについて、答弁を求めていました。安倍総理は「イラクは国連決議に違反し、あの時点では攻撃は当然」と応えていました。かつて小泉首相は「イラクが大量破壊兵器がないということを自ら証明できなかったことが問題」と言いました。言葉は違いますが、言っている事は同じです。当時、大量破壊兵器はないと、イラクは繰り返し主張していました。当時国連の調査団も査察を続けるべきと言う主張をしていました。しかしアメリカは調査団を無視してイラクを攻撃しました。誰が考えてもアメリカや日本の主張は滅茶苦茶です。結局、アメリカは根拠などどうでもよい、とにかくイラクのフセインンを倒すことを目的にしてイラクを攻撃したことが明らかです。

安倍総理は平和とか国際貢献とか奇麗事をいっていますが、罪のない数万人のイラク人が根拠もなく殺されたことに加担したことに対する心の痛みは感じないのでしょうか。安倍総理は集団的自衛権を認めアメリカと一緒になって戦争に加担するつもりのようです。横田早紀恵さんによると、安倍総理が拉致被害者に対して涙を流したそうですが、その涙が本当ならば、アメリカのために罪もないのに殺されているイラクの被害者にも涙して欲しいと思います。

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2006年10月 2日 (月)

田舎暮らしその2

昨日、久しぶりに雨が降ったので、白菜の苗を植えつけました。まだ、小さくてかわいい苗ですが、ポットの中ですでに根が巻いていました。根が巻くといっても見たことのない人は分からないと思いますが、要するにポットの中が狭すぎるので長く伸びた根がポットの中をぐるぐると巻いた状態になっている様子です。一見は百聞にしかずと言います。次回からデジカメで写します。

僕は農業を始めて18年になりますが農薬も化学肥料も使ったことがありません。自給のための小規模の畑なので、何とか育っていますが大規模にすれば、無農薬栽培は結構大変だろうと思います。消費者は無農薬にこだわっているようですが、無農薬のポイントは土作りです。いい土で育った作物は元気で、病害虫に抵抗力があります。時々、虫食いだらけの野菜は無農薬の証拠だから、健康によいと言う消費者がいますが、それは大間違いです。僕たち人間が食べておいしくて栄養のある作物は虫にとっては、おいしくない作物なのです。逆に僕たちがおいしくないと感じる作物は虫が好みます。土のバランスが崩れたとき、硝酸や亜硝酸が増え病害虫が増加します。亜硝酸は人体にさまざまな悪影響を及ぼすそうです。

 僕は土つくりに特別のことはしません。土作りの基本は微生物といって、さまざまな微生物資材を投入する人もいますが、僕は自分が飼っている鶏の鶏糞や残飯や畑の周りの草などを堆肥にして、種まきや野菜の植え付けの1ヶ月前くらいに土に入れて耕すだけです。虫は当然寄ってきますが、不思議と大被害を受けることはありません。やっぱり、作物の抵抗力があるのだと思います。

作物が順調に育っているのを見るのは、本当に楽しいものです。いわば、子育てみたいなものでしょうか。子どもは大きくなると勝手に外に飛び出していってしまいますが、作物は僕たちの命の糧になってくれます。作物は本当に有難い。

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