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2006年9月16日 (土)

オーム真理教と天皇制

麻原彰晃こと松本智津夫の死刑が確定しました。あれほど凶悪犯罪を繰り返した首謀者ですから、死刑は当然と言う人がほとんどです。オーム真理教の信者たちが引き起こした事件について、分からないことばかりで、正直理解に苦しむと言わざるを得ません。それにしてもオーム真理教、麻原彰晃は戦前の天皇制と共通点が大きいと思います。いや戦前だけでなく、戦後も含めて天皇制やそれに対する国民の感情とも相通ずるところがあります。オーム真理教と天皇制に共通性があるなどというと、袋叩きに合いそうですが、正直そう感じるので仕方ありません。

戦前の日本がアジアを侵略した表向きの理由は、「アジア開放」であり、天皇制のもとで家族のように世界を平和にするという「八紘一宇」の思想です。本当はアジアを支配し、利権を求めたことがアジア侵略の本当の理由ですが、国民に対しては正義の戦いという嘘をついて無謀な侵略を続けました。当時、日本国民は天皇制に完全に絡めとられ、心底日本は正義の戦いをしていると信じていました。もちろん、そう思っていない人もいましたが、そのことを口に出せば弾圧され命まで奪われる状況では、とても大きな声にはなりませんでした。

敗戦後、日本国民はアメリカの支配の下で、自分たちが正義と思っていた戦争が間違いであったことに気付きました。しかし、戦後の世界情勢の変化、それに伴うアメリカの都合で最高責任者の天皇はその責任を追及されませんでした。また、国民も天皇制の呪縛から解放されず、天皇制の存続を望みました。同時にアメリカは日本に実質上の軍隊である自衛隊を創設することを要求しました。その結果、かつての日本軍の幹部たちが次々と現役復帰を果たしました。それは、自衛隊に限らず政界、財界も同じでした。戦争中重要な役割を果たした彼らが、またしても日本の国の中枢部に入り込んだのです。それはアメリカの都合もありますが、最高責任者の天皇が何の責任もとらず、象徴天皇制とはいえ国民の変わらぬ支持を得たからです。

今、オーム真理教が名前を変えてアーレフという組織で活動しています。アーレフの代表は上祐史浩ですが、上祐は麻原彰晃を乗り越える、決別すると言っています。しかし、いまだに麻原を神とたたえ、麻原を慕う信者たちもいます。マインドコントロールがまだ続いています。彼らの中には、地下鉄サリン事件などを正当化する信者もいるそうです。しかし、再び麻原を慕う信者がオーム真理教を再生することはありえません。社会的に法的に麻原の責任が明確になっているからです。

一方、天皇の戦争責任を曖昧にした戦後日本はどうでしょう。今も「アジア侵略」を「アジア開放」と言い、歴史的事実に目をそむけ、南京虐殺や従軍慰安婦を否定し、自分たちに都合のよいことばかりを唱える連中が次第に多くなっています。しかも、次期総理候補の安倍氏はまさにその連中と同じ考えの人物です。

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» 麻原死すとも、教団は生き残る。 [プールサイドの人魚姫]
?人がどんな宗教を信仰するかは自由である。しかし、人を傷つけるような宗教であってはならない。これを根底として世界に広がる宗教に眼を向けてみたが、ユダヤとイスラムのような最も巨大な宗教も元の神が同じでありながら流血の日々を繰り返している。もちろん全ての信者が... [続きを読む]

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