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2006年8月 2日 (水)

何故、今イランに対する制裁警告決議なのか

イランに対する国連安保理の制裁警告決議が賛成14、反対1で採択されました。この決議はイランのウラン濃縮関連活動の停止を求めたものです。イランは核エネルギーのための研究だと主張しています。イランの活動が核兵器のためなのか、原子力発電のためのなのか分かりませんが、何故今国連決議なのかが問題です。今、レバノンに対するイスラエルの無差別攻撃に対し世界的な批判が起きています。イスラエルのむちゃくちゃな一般人虐殺は、どんなに言い訳しても許されるものではありません。世界中からイスラエル非難が高まる中、イスラエルを支持するアメリカとしては何とかイスラエル非難の流れを変えたいと思っているのでしょう。以前からアメリカは「テロ組織」を支援するイランやシリアを敵視してきましたが、ヒズボラがイスラエルの攻撃に対しても屈せず抵抗しているのは、イランやシリアの支援があるからだと言います。ヒズボラを壊滅するためには、支援をしているイランやシリア、特にイランを孤立させることが必要と考えたと思います。そして、世界の目をイスラエルからイランに向けさせる必要があるということだと思います。イスラエルに対しては国連安保理で拒否権を行使して無差別殺戮を容認し、敵対国イランに対しては国連安保理を利用して厳しく制裁を加えるアメリカ、こんな世界でテロがなくならないのは当然です。

 もし、イランやシリアとイスラエルが直接ぶつかるような事態が起これば大変です。イランを孤立させれば、戦闘が拡大する可能性は高くなると思います。アメリカは軍事力に頼って問題を解決しようとしています。しかし、軍事力だけでは問題が解決するはずはありません。これ以上の戦闘拡大は誰も望んでいません。オーストラリアではハワード首相がイスラエルを支持する発言をしたため、怒った国民がハワード首相の車を取り囲んだそうです。利害損得だけで動く国に対して、一般国民は違った眼で事態を見ているということでしょう。日本もイスラエル非難の声を上げるときです。

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