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2006年4月23日 (日)

なぜメダカ社会なのか

 今日は部落の共同作業がありました。田んぼの水路の掃除です。掃除と言ってもヌキと呼ばれているトンネルの中に入って、流れ込んだ石や砂をかき出す作業で、真っ暗な中、腰をかがめて冷たい水に浸かりながらの作業は大変な重労働です。ヌキはいつごろ作られたのかはっきりとは分かりませんが、数百年前に掘られたことは間違いありません。この水路は昔の3つの村で管理していました。今は同じ市になりましたが、やはり3つの集落で管理しています。

 この水路を、改修する計画があるそうです。確かに昔作られた水路は水漏れが多く、末端の田んぼにはなかなか水が届きません。僕も末端の田んぼを作っているので、毎年水には苦労しています。堤に水を入れるのに、夜中に水を取られないように年に数回徹夜することもあります。ものすごい蚊の大群に悩まされながら堤のそばで野宿します。しかし、数百年前作られた水路は大変な文化遺産であり、何とか保存して欲しいという気持ちもあります。こんなすごいことを昔の人はやったのだといつも驚いています。

 ジャーナリストの本多勝一さんは、日本社会をメダカ社会と言いました。メダカのように皆と同じ方向を向いて泳ぐ、すなわち自分の考えがなく大勢に流される国民性を言ったと思います。確かに日本人は自分の考えで行動する人が少ないと思います。僕の住む田舎ではその傾向が顕著です。 そこで、なぜ日本社会はメダカ社会なのか考えてみました。僕は日本人の精神構造は、稲作文化に根ざしていると思います。今の日本人は都会で暮らす人が圧倒的に多いけれども、数十年前はほとんどの日本人が農村に暮らしていました。だから、日本人の精神構造は農村の暮らしが基礎になっていると思います。そして、農村の暮らしは稲作で成り立っていました。稲作に絶対必要なのは水です。水がなければ稲は作れません。今はほ場整備が進んで苦労しなくても水が確保できるところが増えましたが、山間地は今でも水に苦労しています。昔はもっと苦労していたと思います。水は高いところから低いところに流れます。したがって、水が豊富な川上と少ない川下では大きな違いです。田んぼでも、上から順に作ります。だから一番下の田んぼは、上の人に水を止められないように気を使います。上の人に嫌われると水が貰えなくなります。だから、上の人(権力者)に弱いのです。また、稲作は水路の整備など共同作業が必要です。今は機械化されて田植えや稲刈りなど個人でやりますが、昔は共同作業が普通でした。だから、少々嫌なことがあっても、地域の人とは仲良くやっていかなければなりません。それは悪いことではないのですが、自分の考えを言わないために、往々にして金銭欲や名誉欲の強いボスが地域を牛耳ってしまうことがあります。

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